『疲労。疲れ。って体の疲労だけじゃないよね。脳の疲労もあるよね!』
って認識はだいぶ広がってると思うんですけど、
「全ての疲労は脳疲労である!」と言われるぐらい、疲労の原因は脳なんだ!
ってことが、じわじわと広がってると思います。
いやホント、現代人なんてほとんど体使ってないでしょ。
でも1日の終わりとか仕事の終わりにはしっかり疲れて、疲労がたまってると思うんですよ。
疲労が体とか筋肉からくるものなんだとしたら、絶対その疲労はおかしいだろ!っていう運動量しか動いてないと思うんですね、ほとんどの人は。
この疲労というものの正体は体の疲労じゃないんじゃないか?
と思わせた一つの大きな出来事があったんですよ。
それが、2012年。
ロンドンオリンピックなんです。
このオリンピックを見て科学者も医学に関わる学者が驚愕したんです。
ロンドン五輪の5000m決勝。。。
ロンドン市民全員が固唾を飲んでスタートの瞬間を見守っていました。
いつものロンドンオリンピック5000mの時とは緊張感が違います。
一人の選手に注目が集まっています。
その人物が、
29歳のイギリス中長距離ランナー「モハメドファラー」です。
なぜか?
なんとモハメドファラー 、
1週間前の10000mで金メダルを獲得しているのです。
1週間前ですよ!その疲労が完全に回復する間もなく5000mの決勝です。
10kmですよ。
しかも記録から計算すると平均が50mを7秒代で走るぐらいのスピードで10km走り続ける計算になるんですよ。
やばないですか?
もちろん5000mはもう少し早いですよね。7、7秒ぐらいでした。
50m走思い出してみてくださいよ。
50m7秒7で走れるとして、全力じゃないですか。あれを10kmですよ。
で、それが終わった1週間後また全力疾走を5000mですよ。
絶対無理だというのが医療班の見解だったそうなんですけど、なんと見事1位でゴールテープを切って金メダルを獲得したんです!
しかも驚くのはここからで、
ゴールテープを切った後グラウンドに倒れ込むどころか観衆に向かって手を振りながらウィニングランをした。
これは医学的には考えられないことらしく、
筋肉疲労、筋繊維、筋肉の燃料レベルから考えてもありえない。
このファラーの走りを見て、人間の疲労というのは筋繊維、筋肉疲労から起こるんじゃないんだ。ということの疑問がしっかり確立されて、本格的な研究が始まったみたいですね。
で、結論づけたのは、
疲労は身体的な現象ではなく、破壊的な損傷を防ぐために脳が作り上げる「感覚」である。
体が壊れるまで動かないように、自分自身を守るためにブレーキをかけるシステムのことだったんだ。ってことなんですよね。
進化で考えても、
限界まで気づかなかったら疲労困憊で動けなくなってしまったら外敵にも狙われるし、命の危機が大きすぎる。だから早めにストップをかけることで生存リスクをあげるっていう生存戦略なんですよね。
そのシステムが精神疲労、脳疲労が強い現代は僕たちを苦しめてしまうということがおこってるんですけど、やっぱり疲労を回復させようと思ったら、体を休めるのも大事ですけど、脳を休めることも大事ってことなんですよね。
だからこそ脳について知っておいた方がいいよ。ってことで脳のセミナーもやりますし、脳に目を向けるっていうことは今からは特に大事だと思います。
漢方×脳科学
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