コロナ前は休みになるたびに出かけてた場所があるんです。

島です。

瀬戸内海は島が７２７個もあるというとんでもない島だらけの島なんですけど、この島が面白いんですよ！

GWは久しぶりに島に行ってきたんですけど、小豆島という比較的大きい島です。
１万４千人が暮らしてて、オリーブと素麺が有名な島ですね。
八日目の蝉という映画のロケ地になった場所です。

今、瀬戸内国際芸術祭２０２２というのをやってるんです！！
小豆島もその会場の一つなんですけど、小豆島、直島、豊島、男木島、女木島、伊吹島、粟島とか、１４の島が会場になってて、女木島とか人口１２０人の小さな島なんですけど、世界中の名だたるアーティスト達が、その島で作品を作ってるんです。

2010年から3年に1度やってるんですけど、
これが、最高すぎるんです。

建物の中に展示されてるものも有れば絵画もあるし、空間もあるし、雨晒しに外に置いてあるものもあるんですけど、
島ののどかな景色の中に突然アートが現れるんです。歩いたり、自転車だったり、車だったりするんですけど、高さ9mの木と鉄と石で作られた巨人みたいなのがドガーンって突然なんの前触れもなく出てくるんです。

あとは、古民家の中全体を改装して、改装してとかって言う表現じゃ間に合わないんですけど、床を打ち抜いてアクリル板を貼っててその下が水槽みたいなってて魚が泳いでる。とか、そのまま土が見えてて、柱を削ってる人間のオブジェがあって、その削られた柱は削られたところが全部森になってるとか、あと、、廃校の中全体をアート会場にしてしまって、あらゆるアーティストの人が入って教室ごとに世界観を出したり、
作品を見るだけじゃなくて、真っ暗の部屋に入ると、目の前に５０台ぐらいのネオンが光るスピーカーみたいなのがあって、そこで街の音、車の音とか、音楽とかざわざわみたいなのが聞こえるんです。

あとは世界中の人の心臓の音が聞けるというアートとか、自分の心臓の音も録音できるんですけど、心臓音が聞こえるんです。中に入ると。

アートのある島は全て行った！ぐらい行ってるし、３年ごとに新しい作品が増えたり変わったりするので楽しみが尽きないんですけど、ただ、見るものから触るものから体感する物から、いろんな種類のアートに触れるたびに思うんです。

「まっっっっったく理解ができない」と。

意味がわからんのです。

何を表現したかったんだろう。
何の意味があるんだろう。
なんでこの空間なんだ？
なぜわざと陰で表現？
なんでここだけ素材を変えてるの？

その答えはまっっっっったく出ず、今のところ何十個も見てますが、一つとして理解できた物はありません。

でも、理屈っぽく考えがちな僕の脳みそが一瞬止まるんですよ。
「ハッッ？」ってなるんですよ。

思考が止まる感じ。
ただその細部まで作り込まれた世界観に圧倒されて、うおっっっ！って言葉にできない体験があるんですよね。で、その後細かく見て、なんじゃこりゃ？なんでこんなふうにしてんの？何を表してるの？って考えるんですけど、でも思考を超えたインパクトがなんか好きで。

瀬戸内国際芸術祭、本当に是非とも行ってみてください。
たまらんですよ！ほんとに！今年は１年を通して新しい作品に触れることができるのでまた島巡りしてきます！