今日はちょっと怖い話を。
医療の闇でございます。
薬の歴史って興味深いとともに怖い話いっぱいあるんですよ。
今、普通に使われてるお薬って沢山ありますよね。
解熱剤、抗生剤、とか、化学合成された薬が世界で初めて作られたのって1900年。なんとまだ合成医薬品って作られ始めて122年しか経ってないんですよ。
それまではそれこそ漢方薬とか、自然由来のものが主として薬として使われてきてました。
紀元前から薬と名のつく、病気を治したり、不調を直すものというのはもちろん存在していました。
科学が存在しない世界ですから、全てが偉い人が組み立てた人体理論とか医療理論をもとに、経験でこの病気にはこれ!という感じで使ってきてました。
西洋医学の一番の衝撃は紀元前400年あたりに、医学の父と呼ばれるヒポクラテスが提唱した四体液説。体は4つの液のバランスが取れていることが健康の基礎であると。いう理論を出したんですね。多すぎたら出すし、足りなかったら補うし。ということですね。
四体液説(血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁)
この中でも黒はたまり過ぎると良くないと考えられてたんですね。
これが土・水・空気・火と結びついたり、性格、体質とかもここに当てはめて考えられてて、
これが完全に正しい!と、1500年ぐらい疑われることもなく続くんです。
そんな中、16世紀〜19世紀。画期的な薬が開発されるんです!
頭痛、関節痛などの痛みを取る鎮痛作用もあり、便秘にも効果を発揮、それだけでなく、精神的なトラブルにも効くし、当時は死の病だった梅毒、黄熱病にも非常に効果があると。
すごいじゃないですか!しかも赤ちゃんからも使える!うたい文句が、子供を元気にします。あらゆる年齢の子供の腸のトラブルを緩和します。、そして赤ちゃんを豚のように丸々と太らせます。と書かれていたんですね。
なんだその薬は!?って話なんですけど、
実は・・・
水銀です。
はい。あの水銀です。
昔の体温計の中に入ってて、測り終わったらブンブン降って、リセットするあれです。
電子体温計になってもおばあちゃんは測り終わったらブンブン降ってたあれです。
割れたら金属なのに液体みたいで水滴みたいに丸々で触ったら転がっていくあれ。現代ではあの水銀は揮発性があって、それを吸い込むと健康被害があるから、水銀の体温計の取り扱いって結構注意が必要ですよね。水銀中毒になりますからね。
あの金属で美しいのに液体という不思議な物質であることが何か魅力だったんでしょうね。
しかも、なんかアンダーグラウンドなところで飲まれてたんじゃないんですよ。
ナポレオン、エドガーアランポー、リンカーン、中国では秦の始皇帝に至るまで、名のある人たちが飲んでるわけですよ。始皇帝の死因は水銀中毒と言われてますからね。
飲んだらどうなるか、、、
真っ黒のベンが大量に出ます。何度もトイレに行って下痢ですね。ダーダーですね。
トイレが大便塗れになったと書かれてるほど大量に出るみたいですね。
あと、大量の唾液が出るのでよだれがダーダー出て集めたら1.5Lあったという記録も残っています。
いや!どう考えても普通じゃないやん!絶対やめたほうがええやろ!ってなるやん!と思うでしょ?思い出してください。ヒポクラテスは四体液説で黒は出せ!と言われてました。下痢は真っ黒だし、これが解毒や!と思ってたんでしょう。出てるでてるー!めっちゃ聞いてるやーん!と思ってたんでしょう。
それで国民は見事に使い続けたというわけです。
そして紀元前から使い始めた水銀は、1950年代にようやく薬局方で使用禁止とされたんですね。
70年前ですね。
わからない。というのは恐ろしいですねー。
もしかしたら今の治療も、昔はこんな方法やってたらしいよ!と後世の人から驚かれるものがあるかもしれません。
鈴木薬局は歴史と経験からの東洋医学と、科学と証明の西洋医学、両方の側面から健康をサポートしてます♪