不思議なもので５０年前は「いかに物を買うか。物質的に豊かになるか。」
という時代だったのが、今は完全に「いかにものを減らすか。シンプルに生活するか」
を求める時代になってますよね。

本当、この５０年。いや、３０年ぐらいでとんでもなく価値観の変化が生まれてるなぁと思います。

その象徴と言っていいと思うのが『断捨離』という言葉ですね。
やましたひでこさんが「断捨離や！」と言い始めて一躍時の人になり、今は片付けといえばやましたひでこさんの断捨離か、コンマリさんのときめく片付けか！？という感じですね。

この断捨離ね。もうご存知の方も多いと思いますが、今は片付けの言葉として使われてますが、本来の意味はもっと深くて、
断行（だんぎょう）・捨行（しゃぎょう）・離行（りぎょう）の３つの頭文字をとって断捨離なんですよね。

* 断行（だんぎょう）：入ってくる不要な物を断つ
* 捨行（しゃぎょう）：家にずっとある不要な物を捨てる
* 離行（りぎょう）：物への執着心をなくす

というね、不要な物を断ち切り、物への執着心をなくすことで、身軽で快適な生活や人生を手に入れようとする考え方のことなんですよね。
なので、ストレートに考えると物を減らして、執着をなくす！なんですけど、
これは、物だけではなくて、人間関係も。情報も、あらゆる物に応用される言葉何ですよね。言葉というか考え方、思想です。

禅の世界にも通ずる所があると思うんですけど、禅のお坊さんがシンプルな暮らしの究極系なんじゃないかと思いますね。物質的なものからも、人間関係からも、あらゆるものをシンプルにして暮らしていく、そんな教えが多いですもんね。
禅の世界から、断捨離を見ても、ただ物を捨てて少ないもので暮らしましょう。ではなくて、やはり執着から
解き放たれようぜ！って話で、その一つの手段として、物質的な、ものを手放す、物質への執着を手放すということをまずやりましょう。その行動の過程であらゆることに気づくでしょう。
物質的な物の執着から離れて、ものから離れていく、でも、捨てて、捨てて、捨てていっても、それでも大丈夫。今、十分に足りている。という感覚を味わう感じですよね。
「吾唯足知（われただたるをしる）」という禅語がありますけど、まさに！って感じですね。

断捨離は、物を捨てることによって物質的な執着から離れて、その先には様々な執着からも離れていきましょう。手放していきましょう。ってことなんですけど、
これね。脳もそうなんですよね。頭の中がこんがらがってる時、やることいっぱいある、悩みがいっぱいある！モーーーー頭の中いっぱい！！って時は大体、机の上が散らかってる、部屋が散らかってる、家の中が整理されてないみたいな状態になってることが多いんですよね。

逆に、特に自分の目に入る範囲。机の上。とか、リビングとか。そういう場所をすっきりさせると、頭の中での考えとか、悩みとかも考えがまとまりやすくなるんですよね。
心の乱れは風紀の乱れじゃ！って学園ものの漫画で風紀委員がネタの様に騒いでますけど、わりかし的を得てるんですよね。心の乱れは風紀の乱れ。脳の乱れは部屋の乱れ。ですよ。

目に見えない、心とか、脳を整えたい時は、目に見える物質的な世界を整えることからやってみる！これおすすめです。