SNSの隆盛と共に反比例的に本の売れ行きが落ちていっている。と聞きます。
僕は大体月に平均20冊ぐらいは読むようにしてるんです。
最近はもっぱら哲学がらみの本ばっかり読んでます。
時に寝落ち。時にわからなすぎて本を投げ捨て。を繰り返してますけど、ここから読んだ本の理解を深めてまとめるために、同じ本を読み直すという地獄のループが待ってます。
でね、やっぱり本を読まなくなったのにはSNSが大きく影響を与えてると思うんですけど、まずSNSが面白すぎて、それまでは空き時間に本を読む。という行動をしてた人が、SNSを見ること、発信する事に忙しくなったと思うんですね。
あと、それにプラスして、SNSの隆盛によって、その時代の人間の習性が変えられてると思うんです。
ちょっとSNSを遡ってみますね。
2004年に日本ではmixiが開始されます。
同じ年、
2004年にアメリカではFacebook開始されています。
mixi懐かしいですね〜Facebookもそうですが、この時って結構ブログの要素が大きかったと思うんですよね。だから文字を読む。という事をしてたと思うんですよ。
というのも、回線がそんなに強くないので、画像をアップするとすっごく重たくなるという理由もあるんですけど、基本この時代はブログのようなテキスト。
そこに、
2006年にTwitter開始
2008年にTwitter日本に広まるんですよね。
Twitterは140文字で今起こってることを発信するという斬新なものだったんですが、この時もテキストなんですよね。ただ、Twitterが広まることで、短時間で短い文章を瞬時に読む能力が鍛えられたと思うんです。めっちゃ早いでしょスクロールするの。長い文章を読む持続力よりも一瞬で140字を脳に入れる瞬発力が鍛えられるんですよね。
そして事件が起こったのが
2012年に4G開始ですよ。
これによって画像、動画を見てもかくつかない重くならないという回線側がトンデモナイ進化を遂げたわけですよ。
それに伴って画像を手軽に扱えるようになって
2012年にInstagram開始
文字を読むという文化からビジュアルで訴える。という瞬発力でもない想像力みたいなものが求められるようになりまして、
同じ年に、ここまで息を潜めていた
2005年のYouTubeが4Gにより飛躍し始めるんですね。
読まなくてもいい、想像しなくてもいい、動画を見ればいい!という世界に変わりました。
さらに!
2020年にTikTok開始
これによって短時間の動画を見る文化ができました。
これは大きな変化だと思ってて、瞬間的に数秒で楽しみを得られるものじゃないですか。
TikTokも最初は15秒でしたからね。
そうすると作り手も見てもらいたいから、最初にインパクトを持ってくるんですよね。積み上げて時間をかけておいて最後に落として面白い。というものではなくて、パッとすぐ面白くないとダメなんですよ。だから2秒見て面白かったら次の2秒をみて、また次の2秒が面白かったら次の2秒って言われてる世界です。
そう考えて作り込まれたショートムービーを見続けてると、パッと開いてすぐ楽しい。ブログからツイッターに変わった時の瞬発力の連続で楽しみを見つけていくような、楽しみ方をする人が増えてきてるんだと思います。ある意味では集中を持続させる力を削ぎ落としてるとも考えられます。
だから映画でもネタバレしてるものを好むとか、ネットフリックスは倍速で見ます。みたいな風になってるんだろうな。と思うんですよ。
ということは、
読まないといけない、時間がかかる、持ち運ばないといけない本。
ってかなり不利だと思うんですけど、内容としてはやっぱり分厚い分時間をかけて読んでもらえる前提で作ってる分内容は分厚いんですよね。
だから本を読めなくなっちゃった人が多いからこそ、今、本を読むということに価値が増してるんじゃないかと思うのです。
大体時代によって変化していく中で大きな変化についていきながら、その中でも逆行するかのようにアナログにした方が伝わるものってありますもんね。
鈴木薬局もIT化が進んで、人と話さずにお買い物ができるようになっている便利な時代の中で、大きな流れのSNSもやりながら、あえてじっくり相談できる薬屋として初回相談時には60〜90分の時間をいただいてお話を聞かせてもらってます。
人と接さなくて良くなった時代だからこそ、人との繋がりとか、人に話を聞いてもらうとか、専門的なアドバイスをその人の体質に合わせて伝えるって大事だと思うし、ここはSNSの中の本のように、意味が深まるのではないかと思うんですね。
というわけで、じっくり相談したい方、お待ちしておりますm(_ _)m