只今絶賛上映中の『すずめの戸締り』見てきました!!
いや〜面白かった!そして、考えさせられました!!
すずめの戸締りの話を書き始めると絶対にネタバレさせてしまう自信しかないので今回は控えまして、、、
新海誠監督の一個前の作品「天気の子」についてお話を。
これまた、ネタバレしないように書くのがムズすぎるんですが、
「天気の子」が面白いのが、
『道徳とか教科書の正しさ、じゃない方を描いた作品』というポイントでしょう!!
明らかにラストは『道徳的な正しさじゃない方』を選択してるんですね。
この『正しさ』というのが非常に厄介で、
正しさが偏って多く集まって力を持った時にこれほどまでに怖いものはないし、でもその正しさを語っている人だって、実は社会的に求められる正しさに苦しめられていることだってありますよね。
正義の反対はなんですか?
って聞かれたら、
「正義の反対?それは悪でしょう!」
これもまた小学校の教科書的な答えかもしれないなぁと思います。
正義の中にいる人からすると、その正義に反する人たちは悪。
だと捉えるかもしれないけど、もう少し俯瞰して全体をみると、
正義の反対は
「その対極にいる正義」
だったりしますよね。
お互いそれぞれに正義があって、その正義同士がぶつかって起こるのが争いなんでしょうね。
でね、この『正しさ』と言うものを軸に物を考えると、視野が狭くなっていつか詰んでしまうんじゃないか。とも思ってるんですよ。
なので、正しいか、正しくないか?の軸の中で考えるんじゃなくて、違う軸に移してみる。
例えばそれは自然か不自然か。という軸ですね。
例えば、精神的にすごく辛いこととか不安なこと、ストレスがガッとかかり続けた時に、体調が崩れるじゃないですか。その時の状況って、不安、恐怖、怒り、嫉妬、妬み、絶望、落ち込み、みたいな不快な感情が湧き起こると思うんですよね。
その時に、正しいか、正しくないか。の軸で考えると、
そんな長時間も同じことを悩んで、自分を責めたり、嫌いになったり、人を恨んだり、妬んだり、嫌ったり、そんなんする必要ないやん。それで、自分の体調崩して、それって正しいか、正しくないか。って分けたら、正しくはないですよ。
悩んでも答えも出ないし。もう終わってることだし、どうすることもできないんだから、もうええやん!考えるのもやめな!悩むだけむだやって!
ってことなんですよね。
でもね、これって、自然か不自然かの軸に変えると、
超自然。だと思うんですよ。
それぐらい自分の中では大切な何かが傷つけられて、辛い思いもして、悩んで、不安になって、ってしたわけでしょ。そりゃ辛いし、嫌いになるし、腹も立つよ!そりゃしゃーないやん!!
そう言う感情が湧いてることは偽ることができない事実なんだから!
そりゃ自然だよ。
って思うんですね。
だから。正しくはないかもしれないけど、自然じゃん。って話で。
ダメだダメだ!こんなことでずっと悩むのおかしい!とか不安に思い続けるのおかしい!
って責めるよりも、いや!自然やで。大丈夫やで。って思えた時に、
そこへの囚われがグッと減ったりするんですよね。
そんな感情湧いててもいいやん。でもそこでその事ばっかりに囚われるんじゃなくて、その感情を持ったまま、あたりまえやん!にんげんだもの!腹も立つし、イライラもするよ!大丈夫!それが自然!と思いながら日常生活送ってると、手放せたりするんですよねー知らぬ間にね。
天気の子も、正しいか正しくないか、って道徳的にな視点から見ると、上京して惚れた一人の女の子を救うために東京の街を雨で沈めた。
正しくはない。なんですけど、そんなことしなくていい!あなただけが苦しい思いをして全てを背負い込む必要はない!と言う湧き上がる感情は自然で、その自然な気持ちに忠実に行動した映画。
なので主人公の男の子も、正しいか正しくないか、よりも自然か不自然か。で考えた行動なんかもしれないですよね。なんか考えとか感情が行き詰まった時に自然か不自然かの軸にその思考を移動させてみたら答えが変わるかもしれません。
MerryXmas!